8月の為替相場は例年通り、取引量の少ない夏枯れ相場となりました。
日本市場がお盆休みに入り、海外の投資家も夏休みを取るこの時期は、取引量が減る反面、投機筋による円買いが仕掛けられ易くなるため、こまめに市場の動きを注視出来なければトレードをしないのが賢明です。
7月29日の日銀追加緩和では緩和規模に市場が落胆して円高が進み、8月5日に米国雇用統計を通過後、国内はお盆休み、海外勢は夏季休暇に入り、8月26日のジャクソンホール講演でのイエレン議長の年内利上げ示唆発言を経てドル高に振れ、9月2日の米国雇用統計で一時104円まで円安が進みました。
まずは、9月4日現在の日足チャートから。
ドル円 日足 |
今年に入り、何度も見たこの形。
2月、6月、7月と青色の75日移動平均線に頭を押さえられており、今回も容易に円安トレンドへ転換するとは思えません。
一方で、下値は日本政府の為替介入が意識され100円を目途に固まりつつあります。
上にストップを置いて戻り売りを狙うか、あるいは下にストップを置いて円安を見越して買い仕掛けるか。
ただ、週足を見ると一目瞭然で、米国の年内利上げ観測期待は、このドル円下落のエネルギーを跳ね返すだけの材料とはならない気がします。
昨年12月以降、日銀金融政策決定会合後には円高が進行するという流れが定着しており、9月21日の日銀会合にも注意が必要でしょう。
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