6月24日日本時間13時過ぎ、EU離脱を巡るイギリスの国民投票の末、離脱派が残留派を僅差で上回ることが確実となりました。
前日23日には英国ブックメーカーの残留確率が90%、また国民投票直後の出口調査では残留優勢と報じられていたため、ポンドやドルが上昇するなど市場は残留決定を見越した動きをしていましたが、まさかのネガティヴサプライズとなりました。
離脱優位となった直後から各国の株価は大幅に下落、計2兆1000億ドル(約215兆円)が市場から消える事態となり、為替相場でもポンドやユーロが売られ、リスク逃避先である円が大量に買われたため、急激に円高が進んでいます。
日経平均 14,952.02(-1,286.33)
NYダウ 17,400.75(-610.32)
米ドル/円 102.313
英国EU離脱という結果を受けて、G7が緊急共同声明を発表、政府日銀も為替の急激な動きを注視すると牽制し、EUは加盟国への飛び火を抑えるためイギリスに対し離脱手続きの早期執行を求めています。
2010年にチュニジアから波及し、中東で一気に反体制運動が広まっていった「アラブの春」を思い出します。
イギリス国内でも、一昨年に国民投票で辛くもイギリス残留を決定したスコットランドで、イギリスからの独立によるEU残留を求める声が再燃しています。
イギリスは、EU加盟国でありながらユーロを採用せず独自通貨のポンドを使用していますし、EU内のヒトの行き来を自由化するシェンゲン協定にも加盟せず、また拠出金の支払いでも優遇されており、かなり自由な立場でEUの恩恵を受けていただけに、最終的に国民感情に決断を委ねた国民投票という選択は理解に苦しみます。
他にも、地政学で見た英国の立ち位置、かつてのオフショア・バランシング戦略と「栄光なる孤立」への回顧、世界的タックスヘイブン国家でEU非加盟国スイスとの比較、世界の金融の中心シティ街への影響など、書き足らないのですが長くなるので割愛します。
今後の為替市場の展望ですが、イギリスの混乱やEU内での離脱連鎖ドミノの恐れなど、世界をめぐる先行き不透明感から安全通貨である円が継続的に買われ、円高基調が続く可能性が高いでしょう。
fx取引の初心者から中級者を対象に、各種テクニカルチャートとMT4のインジケーターを分析し、トレードの売買のタイミングを当ブログとTwitterで実験的にシグナル配信していきます。通貨ペアはドル/円がメインです。MT4インジケーターの精度を検証することが目的です。
2016年6月27日月曜日
2016年6月24日金曜日
6/24 英国国民投票開票始まる
ドル円15分足 |
ポンド円15分足 |
24日日本時間午前6時より、イギリスのEU離脱をめぐる国民投票の開票作業が始まりました。
当初、開票時刻の早い地区はEU残留派が多く、遅い地区はEU離脱派が優勢とされていましたが、英サンダーランドでは離脱支持が大きく上回るなど、混沌とした様相を呈してきました。
開票結果の大勢は日本時間午後1時頃には判明するでしょう。
野村証券の予測によると、「(ドル円は)EU残留なら短中期的に105円~108円くらいまで円安が進み、離脱なら102円程度の円高となる」としていますが、個人的には離脱であれ残留であれ年内は100円前後まで円高が進行する可能性が高いとみています。
チャートはYJFX社のiPhoneアプリ「Cymo」を使用しています。
2016年6月23日木曜日
6/23 EU離脱を巡る英国国民投票いよいよ開始
2016年6月16日木曜日
6/16 日銀追加緩和見送りで円急騰 ドル円103円台へ
ポンド円 週足 |
ユーロ円 週足 |
ドル円 週足 |
本日16日、日銀金融政策決定会合で追加緩和なしとの決定を受け、円が急騰しています。
午後11時現在、米ドル円は103.85円、ユーロ円は115.84円、ポンド円は146.18円でいずれも年初来安値を付けています。
ドル円 日足 |
来週6月23日に迫るイギリスのEU離脱をめぐる国民投票を前に、世論調査でEU離脱派が残留派を上回り、さらなる円高へのリスクを残しています。
政府日銀も来月7月10日の参院選を控え、さすがに何らかの手は打ってくると思われます。
英国国民投票当日は、各FX会社・証券会社とも自衛手段としてスプレッドを大幅に広げたり、またストップがうまく機能しない恐れがあるため、場中ではポジションを持たないなど慎重な判断が必要です。
チャートはYJFX社のiPhoneアプリ「Cymo」を使用しています。
2016年6月11日土曜日
6/11 ドル円1時間足 売りサイン継続中
ドル円1時間足 SMA-EMA |
ドル円は6月11日未明、世論調査報道を受けてイギリスのEU離脱懸念が高まりポンドが急落、対ドルでも円高が進み、MT4 SMA-EMAの1時間足チャートで再度売りサインが点灯しています。
ドル円日足 SMA-EMA |
ドル円日足 Fractals Price |
チャート内の高値・安値の推移を表示する「MT4 Fractals Priceインジケーター」で確認すると、高値が徐々に切り下がり、安値が更新されていく様子が見て取れます。
来週は6月15日に米国FOMC、16日に日銀金融政策決定会合が予定されています。
現時点では、米国利上げの見送り、日銀の追加金融緩和の見送りが濃厚ですが、サプライズによる相場の急変には要注意です。
2016年6月9日木曜日
6/9 ドル円1時間足 売りサイン継続中
2016年6月4日土曜日
ドル円日足 6/2売りサイン点灯
ドル円日足 SMA-EMA |
ドル円日足チャートで、6月2日に108.869円(終値)で売りサインが点灯しました。
MT4のSMA-EMAインジケーターでは、5月27日に110.408円(終値)で買いサインが点灯し、CCFpやMACDチャートでも円安へのトレンド転換を示唆する動きが出ていましたが、わずか4営業日での反落となりました。
5/27 110.34円買い→6/2 108.87円売り
-147pips 1万4700円マイナス
6月1日安倍首相の会見では、2019年10月まで2年半の消費増税見送りが発表されましたが、期待されていた1億総活躍プランの発表はなく、増税を見送るも具体的な景気対策を示せなかったことが市場に不安視され、リスク回避の円高となっています。
消費増税延期は経済アナリストや評論家によって以前から予想されており、市場ではすでに織り込み済みでサプライズでもなく、円安を加速させる原動力にはなりませんでした。
2015年10月に続いて2度目の増税延期により、海外からは「アベノミクス大失敗」とネガティブに評価され、海外投資家による日本株売りが原因で、日経平均も一時前日比430円安と大幅下落しています。
ドル円日足 CCFp |
6月3日には日本時間午後9時30分に米国雇用統計が発表され、非農業部門雇用者数が市場予想の16.0万人増を大幅に下回り、3.8万人増となったことで更にドル売り円買いが進み、一時106.61円をつけています。
NYダウの動きをみると、3日は厳しい経済指標を受けて一時148ドル安まで売られましたが徐々に値を戻していますので、ドルが弱いというよりは、リスク回避時に円高方向へ過剰反応しているという印象です。
ドル円の月足と週足チャートを見ると、まだまだ円高方向への流れが強く、日足チャートでもまだ円安への強い動きを示していないため、当面は円高もしくは持ち合いの動きを念頭に、スイングやデイトレードで様子を見るのが賢明です。
ドル円1時間足チャートでは、5月31日より売りが継続中ですが、6月1日の安倍首相会見や3日の米雇用統計次第では流れが全く変わっていたので、重要イベント前にはしっかりストップを置くことを推奨します。
ドル円1時間足 SMA-EMA |
ドル円1時間足 HMA |
【重要イベント日程】
6月16日 米FOMC政策金利発表
6月23日 EU離脱を問うイギリス国民投票
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